夫が亡くなったらいくらもらえる?遺族年金の受給条件と金額まとめ2026
「夫が突然亡くなったら、私たち家族はどうやって生活すればいいの…」
そんな不安を抱えているあなたへ。実は、夫が亡くなった後に受け取れる「遺族年金」は、申請しなければ1円も受け取れない制度です。知らないだけで毎月数万円、年間で数十万円もの損をしているケースが後を絶ちません。
この記事では、専業主婦・子育て中の妻が絶対に知っておくべき遺族年金の受給条件・金額・申請方法を徹底解説します。最後まで読めば、あなたが受け取れる金額の目安がわかります。
この記事でわかること
・遺族基礎年金と遺族厚生年金の違い
・受給条件と具体的な金額の計算方法
・申請しないと1円も受け取れない理由
・申請に必要な書類と手続きの流れ
・シミュレーターで自分の受給額を試算できる
遺族年金とは?申請しないともらえない理由
遺族年金は、国民年金や厚生年金に加入していた方が亡くなったとき、残された家族が受け取れる公的年金給付です。
しかし、自動的に振り込まれることは一切ありません。自分から年金事務所や市区町村窓口に申請して、初めて受給できる仕組みです。
夫が亡くなった後、葬儀・相続・気持ちの整理などで精一杯になっていると、申請を忘れたり後回しにしてしまいがち。でも、申請が遅れると受給開始が遅れるだけでなく、最大5年分の時効消滅リスクもあります。
⚠️ 注意
遺族年金は申請しないと受給できません。夫が亡くなった日から5年を超えた分は時効で受け取れなくなる可能性があります。できるだけ早く手続きを開始しましょう。
遺族基礎年金と遺族厚生年金の違い【比較テーブル】
遺族年金には大きく2種類あります。夫がどの年金制度に加入していたかによって、受け取れる年金の種類と金額が変わります。
| 項目 | 遺族基礎年金 | 遺族厚生年金 |
|---|---|---|
| 対象の年金 | 国民年金 | 厚生年金(会社員・公務員) |
| 受給できる遺族 | 子のある配偶者 or 子 | 配偶者・子・孫・父母等(優先順位あり) |
| 「子」の条件 | 18歳年度末まで(障害は20歳未満) | 18歳年度末まで(障害は20歳未満) |
| 年額の目安(2026年) | 子1人:約1,105,200円 | 夫の報酬月額による(平均的なケースで年60〜100万円程度) |
| 子なし配偶者 | 受給不可 | 受給可(妻は年齢制限なし) |
| 申請先 | 市区町村窓口 | 年金事務所 |
| 両方もらえる? | 要件を満たせば両方同時に受給可能 | |
💬 読者の声
「夫はサラリーマンだったんですが、私は専業主婦で子どもが2人います。どちらの遺族年金も受け取れるんですか?」
はい、要件を満たせばどちらも受け取れます。夫が会社員(厚生年金加入)で、18歳年度末以下の子がいる配偶者は、遺族基礎年金と遺族厚生年金の両方を受給できます。
遺族基礎年金の受給条件と金額
受給条件
遺族基礎年金を受け取るには、亡くなった夫が以下の条件を満たしている必要があります。
亡くなった夫の条件(いずれか1つを満たせばOK)
・国民年金の被保険者であるとき
・国民年金の被保険者だった60歳〜65歳未満で日本国内在住のとき
・老齢基礎年金の受給資格期間(25年以上)を満たしているとき
・保険料納付済期間+免除期間が加入期間の3分の2以上あること(直近1年以内の滞納がないことでも可)
そして、あなた自身(妻)が受給するには、夫に生計を維持されていた「子のある配偶者」であることが必要です。
「子」とは、18歳になった年度末(3月31日)まで、または障害等級1・2級の場合は20歳未満の子を指します。
2026年の年金額
2026年度の遺族基礎年金の年額は次のとおりです。
| 子の人数 | 年額 | 月額換算 |
|---|---|---|
| 子1人 | 816,000円+228,700円=1,044,700円 | 約87,058円 |
| 子2人 | 816,000円+228,700円+228,700円=1,273,400円 | 約106,116円 |
| 子3人以上 | 3人目以降は1人あたり76,200円加算 | 子3人なら約112,466円 |
※2026年度の基本額は816,000円(満額)。子の加算額は1・2人目が各228,700円、3人目以降が各76,200円です。
遺族厚生年金の受給条件と金額計算
受給条件
夫が会社員や公務員だった場合、遺族厚生年金を受け取れる可能性があります。
亡くなった夫の条件(いずれか1つ)
・厚生年金の被保険者であるとき
・厚生年金の被保険者だった人が退職後に亡くなった場合(在職中の傷病で5年以内)
・障害厚生年金(1・2級)を受給中のとき
・老齢厚生年金の受給資格期間(25年以上)を満たしているとき
受給できる遺族には優先順位があります。最優先は「配偶者・子」で、次いで「父母」「孫」「祖父母」の順です。
金額の計算方法
遺族厚生年金の額は、夫が受け取るはずだった老齢厚生年金の4分の3が基本です。
計算式は以下のとおりです。
遺族厚生年金の計算式(簡略版)
遺族厚生年金=平均標準報酬額 × 5.481/1000 × 被保険者月数 × 3/4
※被保険者月数が300月(25年)未満の場合は300月として計算
例:平均報酬月額35万円、加入20年(240月)の場合
→ 350,000 × 5.481/1000 × 300 × 3/4 = 約432,000円/年(月額約36,000円)
実際の計算は夫の「ねんきん定期便」や年金事務所での試算が正確です。「ねんきんネット」でも試算できますが、本人(夫)のアカウントが必要です。
💬 読者の声
「夫は40歳で亡くなりました。加入期間が短くても遺族厚生年金はもらえますか?」
もらえます。加入期間が25年(300月)未満でも、最低300月として計算されるため、加入期間が短い若い方でも一定額を受け取れます。これが遺族厚生年金の大きな特徴です。
遺族年金受給額シミュレーター
あなたの状況に合わせて、遺族年金の受給額の目安を今すぐ試算できます。
申請手続きの流れ|何から始めればいい?
夫が亡くなったら、悲しむ間もなく多くの手続きが必要です。遺族年金の申請は、なるべく早めに動くことが大切です。
Step 1:必要書類を集める
以下の書類を事前に準備しておくとスムーズです。
遺族年金申請に必要な主な書類
・年金請求書(窓口で入手 or ダウンロード)
・亡くなった夫の年金手帳・基礎年金番号通知書
・夫の死亡診断書のコピー
・戸籍謄本(夫・妻・子の続柄が確認できるもの)
・住民票(世帯全員分)
・妻の収入確認書類(源泉徴収票など)
・振込先の通帳コピー
・子がいる場合:子の在学証明書または義務教育在学中は不要
Step 2:申請窓口に行く
申請先は年金の種類によって異なります。
遺族基礎年金のみの場合は、お住まいの市区町村窓口(国民年金担当)へ。遺族厚生年金がある場合は、最寄りの年金事務所または街角の年金相談センターへ申請します。
両方受け取る場合は、年金事務所への申請でまとめて手続きできます。
Step 3:審査・支給開始
申請後、通常2〜3ヶ月程度で審査が完了し、支給決定通知書が届きます。支給は2ヶ月ごとの偶数月に振り込まれます。
⚠️ 注意
遺族年金には「時効」があります。請求権が発生してから5年が経過すると、その分は受け取れなくなります。夫が亡くなったらできるだけ早く手続きを開始してください。
詳しい申請方法は、日本年金機構の公式サイトでも確認できます。
子なし妻・高齢妻が注意すべきポイント
子のない妻は遺族基礎年金を受け取れない
遺族基礎年金は、18歳年度末以下の子がいる配偶者だけが対象です。子のいない妻は、遺族基礎年金を受け取れません。
ただし、夫が会社員だった場合は遺族厚生年金のみ受給できます。子なし妻でも遺族厚生年金は受給できるので、諦めないでください。
30歳未満の子なし妻は5年間の有期給付
子のない30歳未満の妻が遺族厚生年金を受給できる期間は5年間に限定されています。30歳以上の妻は生涯受給できます。
年齢別・受給できる遺族年金のまとめ
【子あり妻(18歳年度末以下の子)】遺族基礎年金+遺族厚生年金(夫が会社員の場合)
【子なし妻・30歳以上】遺族厚生年金のみ(生涯受給)
【子なし妻・30歳未満】遺族厚生年金のみ(5年間の有期給付)
【自営業者の妻・子なし】受給できる遺族年金なし(加入は国民年金のみのため)
遺族年金と自分の年金は同時にもらえる?
65歳以上で自分自身の老齢年金も受け取れる年齢になった場合、基本的に自分の老齢基礎年金+遺族厚生年金の組み合わせが最もお得なケースが多いです。年金事務所で試算してもらうことをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q1. 夫が自営業者でした。遺族年金はもらえますか?
夫が国民年金だけに加入していた自営業者の場合、受け取れるのは遺族基礎年金のみです。子のいない妻は受給できません。ただし、子がいれば遺族基礎年金を受け取れます。なお、国民年金に独自の付加年金や小規模企業共済などに加入していれば、別途給付を受けられる場合があります。
Q2. 離婚した場合、元妻でも遺族年金をもらえますか?
原則として、離婚した元妻は遺族年金の受給対象外です。ただし、元夫から養育費を受け取っていた子は遺族年金(子としての受給)の対象になる場合があります。詳しくは年金事務所にご相談ください。
Q3. 再婚したら遺族年金はどうなりますか?
再婚すると、その時点で遺族年金の受給権は消滅します。再婚した場合は速やかに年金事務所に届け出る必要があります。届け出を怠ると、後に返還請求される可能性があるので注意してください。
Q4. 遺族年金に税金はかかりますか?
遺族年金(遺族基礎年金・遺族厚生年金とも)は、所得税・住民税が非課税です。確定申告も不要です。ただし、社会保険料(国民健康保険・介護保険料など)の算定には一部影響する場合があります。
Q5. 夫が会社を辞めた直後に亡くなりました。遺族年金はもらえますか?
退職後の遺族厚生年金については、退職後に傷病にかかり、その傷病が原因で5年以内に亡くなった場合は対象になります。また、老齢厚生年金の受給資格期間(25年以上)を満たしている場合も対象です。詳しい条件は年金事務所に確認してください。
まとめ:申請を後回しにしないことが最大の家計防衛策
遺族年金は、知っているかどうかだけで年間数十万円の差がつく制度です。夫が亡くなるという辛い状況の中でも、できるだけ早く手続きを始めることが、あなたと子どもたちの生活を守る最善策です。
今すぐやること3つ
1. 年金事務所または市区町村窓口に電話して予約を取る
2. 夫の年金手帳・戸籍謄本・住民票など必要書類を準備する
3. 上のシミュレーターで受給額の目安を確認する
「難しそう」と感じたら、まず年金事務所に電話相談するだけでもOKです。無料で丁寧に教えてもらえます。あなたが受け取れるはずの年金を、しっかり申請して受け取りましょう。
