「インボイスの2割特例が終わるって聞いたけど、いつから?免税事業者の自分はどうすればいい?」

インボイス制度の「2割特例」は2026年9月末で終了が確定しています。この特例を使っていた免税事業者は、消費税負担が最大2.5倍に跳ね上がる可能性があります。

本記事では残り半年で今やるべき5つの節税対策と、2027年以降の新「3割特例」まで完全解説します。

2割特例とは?終了カウントダウンの全体像

📊 2割特例終了後の消費税納付額シミュレーター

年商と経費率を入力 → 各選択肢の納付額を比較できます。


500 万円


▼ 消費税納付額の比較

2割特例(〜2026/9):90,909円

3割特例(2027〜):136,364円

簡易課税(50%):227,273円

本則課税:272,727円

特例終了の負担増:+45,455円/年

2割特例は、インボイス登録により免税→課税事業者になった小規模事業者の消費税負担を売上税額の2割に軽減する特例です。

2割特例の適用条件

・インボイス登録がなければ免税事業者であった

・前々年の課税売上高1,000万円以下

・簡易課税制度を選択していない

・2023年10月〜2026年9月末までの特例

💬 読者の声

「個人事業主で12月決算だけど、2026年分まるごと2割特例OK?」→ 2026年9月末を含む課税期間は対象のため、個人事業主(12月決算)なら2026年分までOKです。

終了後の3つの選択肢と負担比較

2026年10月以降、免税事業者が選べる計算方法は3つ(個人は4つ)です。

選択肢 計算方法 適用期間
3割特例(個人のみ) 売上税額×30% 2027〜2028年
簡易課税 みなし仕入率で計算 届出制
本則課税 実際の仕入税額控除 デフォルト
免税事業者に戻る インボイス登録取消 要届出

今やるべき5つの節税対策

残り半年の行動が、今後10年の納税額を決めます

対策①:業種別みなし仕入率を把握する

・第1種(卸売):90%

・第2種(小売):80%

・第3種(製造):70%

・第4種(飲食):60%

・第5種(サービス):50%

・第6種(不動産):40%

対策②:簡易課税の有利判定をする

実際の仕入率 < みなし仕入率 → 簡易課税が得

実際の仕入率 > みなし仕入率 → 本則課税が得

対策③:経費の証憑を完全保存

本則課税選択時は仕入税額控除のためインボイス保存必須

対策④:免税事業者に戻るべきか検討

BtoC中心・取引先がインボイス不要なら検討価値あり

対策⑤:会計ソフトで自動化

本則課税は手入力だと地獄。ソフト導入で時短&正確化

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簡易課税vs本則課税 どっちが得?

業種別に有利判定の具体例を示します。

業種例 推奨 理由
Web制作・ライター 簡易課税 経費率20〜30%が多い
飲食店 要判定 食材費次第
せどり・EC 本則課税 仕入率が高い
美容師・サロン 簡易課税 みなし50%が有利
Youtuber・配信 簡易課税 経費率低め

簡易課税の届出期限に要注意

⚠️ 注意

簡易課税を選ぶなら、適用したい課税期間が始まる前日までに届出が必要。個人事業主が2027年から簡易課税なら2026年12月31日が期限です。

簡易課税届出の流れ

① 「消費税簡易課税制度選択届出書」を入手

② 事業区分を記入(複数事業なら主たる区分)

③ 管轄税務署へ持参 or e-Tax提出

④ 一度選ぶと原則2年間変更不可

免税事業者に戻る選択肢はアリ?

取引先が一般消費者中心なら、インボイス登録を取り消して免税に戻るのも選択肢です。

免税に戻ってOKな人

・BtoC中心(ヘアサロン・個人整体院等)

・取引先がみんな簡易課税

・年商500万円以下

・事務負担を最小化したい

⚠️ 注意

取引先から「免税になるなら取引できない」と言われる可能性も。取消前に必ず主要取引先に確認しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 法人も3割特例は使える?

A. いいえ、3割特例は個人事業者限定(2027〜2028年申告)。法人は簡易課税か本則課税のどちらかを選ぶ必要があります。

Q2. 2026年9月以降の請求書はどう書く?

A. 形式は変わりません(適格請求書発行事業者番号T〜記載継続)。計算方法だけが変わります。

Q3. 簡易課税を途中でやめられる?

A. 最低2年間は継続必須。3年目以降は「選択不適用届出書」で本則に戻せます。

Q4. 経費計算が面倒。ざっくり節税したい

A. 会計ソフト(マネフォ・freee)導入で自動計算。月額1,000円前後で時給換算すれば圧倒的に得。

Q5. 取引先が8割控除→5割控除に変わると影響は?

A. 免税事業者からの仕入控除は2026年10月から7割→2028年10月5割→2030年10月3割→2031年10月廃止。取引先の経費負担が徐々に重くなります。

まとめ:今の半年が勝負

この記事のまとめ

・2割特例は2026年9月末で終了確定

・負担増は年4万円〜(業種による)

・個人は2027〜28年3割特例を活用

・簡易課税届出は12/31までに

・会計ソフト導入で事務負担軽減

特例終了は待ってくれません。今月中に自分の業種・年商で試算だけでもしてみましょう。

参考:国税庁 インボイス制度特設サイト国税庁 2割特例の概要中小企業庁 インボイス支援