介護保険の2割負担が拡大へ!対象は最大35万人増の見通し

「親の介護費用がこれ以上増えたら、もう無理…」そう感じている方は少なくないはずです。

厚生労働省は、介護サービスの自己負担2割の対象者を現在の年収280万円以上から引き下げる方針を示しました。最大で約35万人が新たに2割負担の対象となる見通しです。

あなたのご家族は対象になるのでしょうか?この記事では、4つの年収基準案の詳細と、月額でどれくらい負担が増えるのかを具体的な数字で解説します。

💬 読者の声

「親が今1割負担なんだけど、2割になったら月いくら増えるの?対象になるか心配…」

介護保険2割負担の対象拡大|厚労省が示した4つの案

🏥 あなたは介護保険2割負担の対象?

年収・年金額・世帯状況を入力すると、現行と見直し後の負担割合の目安がわかります




厚労省が2025年12月に示した年収基準の見直し案は4パターンです。

単身の年収基準 夫婦世帯の基準 新たに2割になる人数
現行 280万円以上 346万円以上
案1 260万円以上 326万円以上 約13万人
案2 250万円以上 316万円以上 約21万人
案3 240万円以上 306万円以上 約28万人
案4 230万円以上 296万円以上 約35万人

最も影響が大きい案4では、年収230万円以上の約35万人が新たに2割負担の対象になります。65歳以上の高齢者の上位30%程度が2割負担になる計算です。

ポイント

・現行は年収280万円以上が2割負担のライン

・案4なら年収230万円まで引き下げ、約35万人が新たに対象

・2026年4月時点では最終案は確定していない

2割負担になると月額いくら増える?具体的な金額を試算

1割から2割に変わると、実際にいくら負担が増えるのでしょうか?

厚労省が示している配慮措置(負担増の上限月7,000円)を含めて試算します。

利用サービス例 1割負担(月額) 2割負担(月額) 負担増(月額)
デイサービス週2回 約8,000円 約16,000円 +約8,000円→上限7,000円
訪問介護週3回 約6,000円 約12,000円 +約6,000円
特養入所(要介護3) 約25,000円 約50,000円 +約25,000円→上限適用

配慮措置が導入されれば、当面は月7,000円が負担増の上限になります。ただし、この配慮措置は「当分の間」とされており、いつ解除されるかは不透明です。

⚠️ 注意

上記の金額はあくまで一般的な目安です。実際の負担額は利用するサービスの種類・頻度・地域によって異なります。詳しくはお住まいの市区町村の介護保険窓口にご相談ください。

預貯金が少ない人への配慮措置|1割に戻せるケースも

年収だけで一律に2割負担とされると、預貯金が少ない高齢者にとっては大きな打撃です。そこで厚労省は、預貯金の状況によって1割に戻す配慮措置も検討しています。

検討中の配慮措置

・月7,000円を負担増の上限とする(当分の間)

・預貯金が一定額以下の場合は1割負担を維持

・負担割合の変更は段階的に実施する可能性

ただし、これらの配慮措置の詳細はまだ確定していません。「当分の間」がどれくらいの期間なのかも不明です。

💬 読者の声

「年収は基準を超えてるけど、預貯金がほとんどない…。配慮措置で救われるのかな」

介護費用の負担を軽減する5つの制度

2割負担になっても、活用できる軽減制度はたくさんあります。知らないと損する制度をまとめました。

制度名 内容 対象
高額介護サービス費 月の自己負担が上限額を超えた分を払い戻し 全員
高額医療・介護合算制度 年間の医療費と介護費の合計に上限を設定 全員
特定入所者介護サービス費 施設の食費・居住費を軽減 低所得者
医療費控除(確定申告) 介護サービス費の一部を医療費控除に 全員
自治体の独自軽減 保険料や利用料の独自減免 自治体による

特に高額介護サービス費は申請しないともらえません。月の自己負担額が上限を超えた場合は、必ず市区町村の窓口で申請しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 介護保険の2割負担拡大はいつから適用されますか?

A. 2026年4月時点では最終的な年収基準が確定していません。2027年度の介護保険制度改正で実施される見通しですが、時期や基準は今後の議論次第です。確定し次第、更新してお知らせします。

Q. 年金収入だけで年収280万円を超えることはありますか?

A. はい、あります。厚生年金の受給額が高い方(現役時代の収入が高かった方)は、年金だけで280万円を超えるケースがあります。夫婦の合計で判定されるため、世帯状況によっても変わります。

Q. 「利用控え」が心配です。必要なサービスまで減らさない方がいいですか?

A. 負担増を理由に必要なサービスを減らすのは避けるべきです。介護度が悪化すれば、結果的にもっと大きな費用がかかります。高額介護サービス費などの軽減制度を活用し、ケアマネジャーに相談しながら最適なプランを組みましょう。

Q. 3割負担の対象も拡大されますか?

A. 今回の議論では3割負担の基準変更は含まれていません。3割負担は現行通り、年収340万円以上(単身世帯の場合)が対象です。ただし、将来的に見直される可能性はゼロではありません。

まとめ|早めの情報収集と軽減制度の活用がカギ

まとめ

・介護保険の2割負担の対象者が拡大される見通し

・年収基準は280万円から最大230万円まで引き下げ、約35万人が新たに対象

・配慮措置として月7,000円の負担増上限や、預貯金が少ない方の1割維持も検討中

・高額介護サービス費などの軽減制度は必ず活用する

・最終的な年収基準は今後確定予定。続報に注目

介護の費用負担が増える時代だからこそ、使える制度を知っておくことが最大の防衛策です。まずは上のシミュレーターでご家族の状況をチェックしてみてください。

※この記事の情報は2026年4月時点の検討状況に基づく目安です。最新の制度内容は厚生労働省の介護保険制度ページでご確認ください。介護費用の負担割合については介護サービス情報公表システム、各種軽減制度の詳細は福祉医療機構(WAM)もご参照ください。