「働いているけど、年金って減らされるの?」「2026年の改正で何が変わるの?」――そんな不安を抱えているあなたは、決して少数派ではありません。

実は、2026年の在職老齢年金制度の改正で、働くシニアの年金が大きく変わろうとしています。知らないまま放置すると、もらえるはずの年金を損してしまう可能性も。

この記事では、改正のポイントから「あなたの場合いくらもらえるのか」がわかるシミュレーターまで、すべてまとめました。最後まで読めば、不安がスッキリ解消するはずです。

この記事でわかること

・在職老齢年金2026年改正の全ポイント

・月給別・年金月額別の支給停止額

・シミュレーターで「あなたの年金額」を即チェック

・改正後に損しないための対策

在職老齢年金とは?制度の基本をわかりやすく解説

在職老齢年金とは、60歳以上で働きながら厚生年金を受給する人に適用される制度です。給与と年金の合計額が一定の基準を超えると、年金の一部または全部が支給停止になります。

つまり、「働いて稼ぐほど年金が減る」という仕組みです。これが多くのシニア世代にとって「働き損」と感じられる原因になっていました。

💬 読者の声

「せっかく再雇用で働いているのに、年金が減るなんて知らなかった…」

現行制度では、65歳以上の場合、月給(総報酬月額相当額)と年金月額の合計が50万円を超えると、超過分の半額が年金からカットされます。

項目 現行制度(2025年まで) 改正後(2026年〜)
支給停止基準額(65歳以上) 50万円 62万円(予定)
支給停止の計算方法 超過分の1/2をカット 超過分の1/2をカット(同じ)
対象者 厚生年金加入中の60歳以上 同じ
影響を受ける人数 約50万人 大幅に減少見込み

2026年改正の3つのポイント|何がどう変わる?

2026年の年金制度改正では、在職老齢年金に関して大きな緩和が行われる方向で議論が進んでいます。主な変更点は以下の3つです。

ポイント1:支給停止基準額の引き上げ

現行の50万円から62万円程度への引き上げが検討されています。これにより、月給30万円+年金15万円=合計45万円のケースでは、現行でギリギリだった方も支給停止の対象外になります。

ポイント2:段階的な支給停止率の見直し

現在は基準額を超えた分の「2分の1」が一律カットされますが、改正後は段階的な停止率の導入も議論されています。急激に年金が減る「崖」を緩和する狙いです。

ポイント3:在職定時改定の拡充

65歳以降も働き続けた場合、毎年10月に年金額が再計算される「在職定時改定」がさらに拡充される見込みです。働いた分だけ年金が増える実感を持ちやすくなります。

ポイント

・基準額引き上げで「働き損」が大幅に解消される見込み

・ただし正式決定は国会審議を経てから。今後の報道に注目

【月給別】年金はいくら減る?具体的な支給停止額を計算

「結局、自分の場合はいくら減るの?」が一番気になるポイントですよね。ここでは月給別に、現行制度と改正後の支給停止額を比較します。

※ 年金月額15万円の場合で計算

月給(総報酬月額) 合計額 現行の停止額/月 改正後の停止額/月 改善額
10万円 25万円 0円 0円
20万円 35万円 0円 0円
30万円 45万円 0円 0円
40万円 55万円 2.5万円 0円 +2.5万円

月給40万円+年金15万円のケースでは、現行制度だと月2.5万円(年間30万円)カットされていたものが、改正後はカットゼロになる可能性があります。

⚠️ 注意

上記の数値は議論中の改正案に基づく概算です。正式な基準額・計算方法は国会審議後に確定します。最新情報は厚生労働省の公式発表をご確認ください。

在職老齢年金シミュレーター|あなたの年金額をチェック

あなたの月給・年金月額・年齢を選ぶだけで、現行制度と改正後の年金受取額がひと目でわかるシミュレーターを用意しました。

在職老齢年金シミュレーター




※ これはあくまで概算の目安です。正確な金額は年金事務所にご確認ください。

💬 読者の声

「改正後だと年金カットがなくなるのか!これなら安心して働ける」

改正で得する人・変わらない人|パターン別に解説

2026年改正の恩恵は、すべての人に等しく及ぶわけではありません。特に得するのは「月給+年金が50〜62万円」の層です。

大きく得するパターン

月給40万円+年金15万円=合計55万円のケース。現行では月2.5万円、年間30万円の年金カットが発生しますが、改正後はカットゼロに。年間30万円の実質収入アップです。

変わらないパターン

月給20万円+年金10万円=合計30万円のケース。現行でも基準額50万円を下回っているため、改正前後で変化はありません。

引き続きカットされるパターン

月給40万円+年金20万円=合計60万円のケース。改正後の基準額62万円にはギリギリ収まりますが、今後の正式決定次第では一部カットの可能性も残ります。

注意点

・基準額は毎年改定される可能性がある

・賞与も「総報酬月額相当額」に含まれる(直近1年の賞与÷12)

・厚生年金の報酬比例部分のみが対象(基礎年金は対象外)

働くシニアが知っておくべき3つの対策

改正を待つだけでなく、今からできる対策もあります。賢く立ち回りましょう。

対策1:勤務時間を調整して厚生年金の加入対象外にする

週20時間未満の勤務であれば、厚生年金の加入対象外となり、在職老齢年金の仕組み自体が適用されません。ただし、将来の年金額が増えないデメリットもあるため、総合的に判断することが大切です。

対策2:繰下げ受給を検討する

65歳で受給開始せず、70歳や75歳まで繰り下げると、年金額が最大84%増額されます。在職中は年金を受け取らず、退職後にまとめて受給するという選択肢もあります。

対策3:家計全体で収支を見直す

年金だけに頼らず、家計全体の収支を最適化することが重要です。固定費の見直しや節約術を活用すれば、年金カット分をカバーできる場合もあります。

在職老齢年金に関するよくある質問(FAQ)

Q. パートやアルバイトでも在職老齢年金の対象になりますか?

厚生年金に加入している場合は対象になります。週20時間以上・月額賃金8.8万円以上など、社会保険の加入要件を満たすと厚生年金に加入するため、パート・アルバイトでも対象となるケースがあります。

Q. 基礎年金(国民年金部分)もカットされますか?

いいえ、在職老齢年金でカットされるのは厚生年金の報酬比例部分のみです。基礎年金(老齢基礎年金)は全額支給されます。

Q. 自営業やフリーランスの場合はどうなりますか?

自営業・フリーランスで厚生年金に加入していない場合、在職老齢年金の対象外です。どれだけ収入があっても年金はカットされません。ただし、法人の代表取締役等で厚生年金に加入している場合は対象になります。

Q. 2026年改正はいつから適用されますか?

現時点では2026年度中の施行が見込まれていますが、正式な施行日は国会での法案審議・成立後に決定されます。2026年4月もしくは10月からの適用が有力とされています。最新情報は厚生労働省の発表をチェックしてください。

まとめ|2026年改正で「働き損」は解消に向かう

2026年の在職老齢年金改正は、働くシニアにとって朗報です。ポイントをおさらいしましょう。

この記事のまとめ

・支給停止基準額が50万円→62万円に引き上げ見込み

・月給40万円+年金15万円のケースで年間30万円の改善

・基礎年金はカット対象外。カットされるのは厚生年金の報酬比例部分のみ

・繰下げ受給や勤務時間調整など、今からできる対策もある

・正式決定は国会審議後。最新情報を要チェック

年金制度は複雑ですが、正しい知識を持って備えれば「働き損」を防ぐことができます。この記事のシミュレーターも活用して、あなたに合った働き方を見つけてください。

⚠️ 免責事項

本記事の内容は2026年3月時点の情報および改正案に基づくものであり、制度の詳細は変更される場合があります。具体的な年金受給額については、お近くの年金事務所または「ねんきんダイヤル(0570-05-1165)」にお問い合わせください。