住宅ローンの変動金利が0.78%に上がったって本当?

2026年3月、ついに変動金利が0.778%に上昇しました。日銀の利上げを受けて、17年ぶりの金利上昇トレンドが鮮明になっています。

「うちの返済額はどうなるの?」「固定に借り換えたほうがいい?」そんな不安を抱えている方に向けて、今すぐ確認すべき3つのことを解説します。

この記事は2026年3月時点の金利情報をもとに作成しています。金利は毎月変動するため、最新情報は各金融機関の公式サイトでご確認ください。

この記事でわかること
・変動金利0.778%の背景と今後の見通し
・あなたの月額返済がいくら増えるかシミュレーション
・固定金利への借り換えは得か損か
・今すぐ確認すべき3つのチェックポイント

関連記事:【2026年最新】金利上昇で住宅ローンはどうなる?変動・固定の選び方

変動金利0.778%に上昇|何が起きている?

2026年3月の住宅ローン変動金利は、主要銀行の平均で0.778%に達しました。1年前の0.4%台から大きく上昇しています。

背景にあるのは、日銀の段階的な利上げです。2025年12月に0.25%の追加利上げが実施され、市場では「2026年内にさらに利上げがある」との見方が強まっています。

項目 2025年3月 2026年3月 変化
変動金利(主要行平均) 0.475% 0.778% +0.303%
固定10年 1.850% 2.908% +1.058%
日銀政策金利 0.25% 0.50% +0.25%

特に固定10年が2.908%に達している点は見逃せません。固定を選ぶコストが一気に上がっています。

2026年7月から返済額が変わる!影響の仕組み

変動金利が上がっても、「翌月からすぐ返済額が増える」わけではありません。多くの銀行では半年に1回の金利見直しを行っています。

変動金利の見直しルール

一般的な銀行では、4月と10月に適用金利を見直し、それぞれ7月と1月の返済分から新金利が適用されます。2026年3月の金利上昇は、2026年7月の返済分から影響が出るのが標準的なスケジュールです。

つまり、今すぐ返済額が増えるわけではないものの、あと3ヶ月後には確実に影響が出るということです。

「5年ルール」と「125%ルール」がある銀行では、返済額の急激な増加は抑えられますが、元本返済が減って利息分が増えるだけです。ローン残高が減りにくくなるリスクを理解しておきましょう。

あなたの月額返済はいくら増える?シミュレーター

変動金利の上昇で、毎月の返済額がどのくらい増えるかを計算してみましょう。

住宅ローン月額変化シミュレーター





上記はあくまで概算です。実際の返済額は銀行の計算方式やボーナス返済の有無によって異なります。正確な金額はご利用中の金融機関にお問い合わせください。

今すぐ確認すべき3つのこと

変動金利が上昇した今、すべての住宅ローン利用者がチェックすべきポイントが3つあります。

確認①:自分の適用金利と優遇幅

まず確認すべきは、今の適用金利と基準金利からの優遇幅です。金融機関のマイページや返済明細で確認できます。

優遇幅が▲1.8%以上あれば、まだ比較的低い金利が適用されています。優遇幅が小さい場合は、借り換えを検討する価値があります。

確認②:5年ルール・125%ルールの有無

ネット銀行の一部では、5年ルール・125%ルールが適用されない商品があります。この場合、金利上昇が即座に返済額に反映されます。

5年ルール・125%ルールとは

5年ルール:金利が変わっても5年間は返済額を変えない
125%ルール:返済額の上昇は前回の125%までに制限

ただし、返済額が据え置かれても元本返済が減って利息が増えるだけなので、安心材料ではありません。

確認③:繰上げ返済の余力

金利上昇局面では、繰上げ返済が最も効果的な防衛策です。手元資金に余裕があれば、期間短縮型の繰上げ返済で総利息を減らせます。

ただし、生活防衛資金(生活費6ヶ月分)を確保した上で行うのが鉄則です。

固定金利への借り換えは得?損?

「金利が上がるなら固定に切り替えたい」と考える方は多いでしょう。しかし、冷静に数字で比較することが重要です。

比較項目 変動のまま(0.778%→1.0%想定) 固定10年に借り換え(2.908%)
月額返済(3000万・25年) 約112,000円 約141,000円
10年間の総返済額 約1,344万円 約1,692万円
メリット 当面の返済額が低い 金利上昇リスクがなくなる
デメリット さらなる利上げで負担増 借り換え手数料(30〜80万円)

変動金利が2%を超えない限り、固定への借り換えは総支払額で損になるケースが多いです。ただし、「金利上昇が怖くて夜も眠れない」という方は、精神的安定のために固定を選ぶのも合理的な判断です。

関連記事:住宅ローン借り換えシミュレーション|手数料込みで本当に得か検証

2026年内に変動金利1.0%超えも?今後の見通し

市場では、2026年内に変動金利が1.0%に達するとの予想が主流です。

日銀は2025年12月に0.25%の追加利上げを実施し、現在の政策金利は0.50%。2026年中にさらに利上げがあれば、変動金利は1.0%前後まで上昇する可能性があります。

今後の金利シナリオ

  • 楽観シナリオ:利上げ見送り → 変動金利0.8%前後で安定
  • 基本シナリオ:年内0.25%利上げ → 変動金利1.0%前後
  • 最悪シナリオ:年内0.50%利上げ → 変動金利1.25%超え

どのシナリオでも言えるのは、「金利ゼロの時代は完全に終わった」ということです。今後は金利コストを織り込んだ家計管理が必要になります。

日銀の金融政策決定会合の最新情報は日本銀行公式サイトで確認できます。

よくある質問(FAQ)

Q. 変動金利が上がったら、すぐに返済額が増えますか?

A. いいえ。多くの銀行では半年ごとの見直しです。2026年3月の上昇は2026年7月返済分から反映されるのが一般的です。

Q. 変動から固定への切り替えに手数料はかかりますか?

A. 同じ銀行内での金利タイプ変更は無料〜数千円程度の場合が多いです。ただし、他行への借り換えは30〜80万円の諸費用がかかるのが一般的です。

Q. 繰上げ返済と投資、どちらを優先すべき?

A. 変動金利が1%以下の現時点では、投資のリターンのほうが上回る可能性が高いです。ただし、金利が1.5%を超えてくる場合は繰上げ返済のメリットが大きくなります。家計の状況に合わせて判断しましょう。

Q. これから住宅購入する場合、変動と固定どちらがいい?

A. 一概には言えませんが、返済期間が20年以下なら変動35年のフルローンなら固定も検討が一つの目安です。金利上昇を織り込んでも家計が回るかどうかでシミュレーションしましょう。

関連記事:変動金利vs固定金利|2026年に家を買うならどっちが正解?

まとめ|金利上昇時代に備える行動チェックリスト

最後に、変動金利0.778%時代にやるべきことを整理します。

今すぐやるべきアクション

  • 金融機関のマイページで現在の適用金利と優遇幅を確認
  • 5年ルール・125%ルールが適用されるか確認
  • 金利が1.0%になった場合の月額返済額をシミュレーション
  • 繰上げ返済の余力があるか家計の棚卸し
  • 固定への借り換えは手数料込みで比較してから判断

慌てる必要はありませんが、何もしないのも危険です。まずは現状を正確に把握し、金利1.0%時代に備えた家計計画を立てましょう。

「知っているか、知らないか」で数百万円の差がつくのが住宅ローンです。この記事をきっかけに、ぜひ一度ご自身のローン状況を見直してみてください。